~語彙力薄弱~

やんわり作品レビューなど

レビュー第3回 「ゾンビスクール!」を観ました

【まえがき】

 これまでレビューしてきたものとはジャンルも何もかも違う映画だが、「このブログでは『劇場で』観た映画の感想を書きます」とか言ってないのをいいことに、こういうのもたまにはレビューしていこうと思う。

 

 レッツ、給食タイム!

 

 「ガラスの花と壊す世界」ってアニメ映画があるんですよ。総集編みたいに短かったけど好きな人は好きだろうという感じで。イメージソングが僕は好きで~もうええわ。

 それ観に行った時に流れた予告が「ゾンビスクール!」であり、この映画との出会いだったのである……ってことを言いたいだけなんですよ。まぁわざわざアニメを観に来た客からすれば「なんだこれ」と思わず声を漏らしたことだろうし、劇場内を微妙な雰囲気にさせたことは間違いなかった。

 そんな「ゾンビスクール!」だが、僕はその存在を二年ぐらい忘れていた。インパクトはすごかったが、当時の僕は1000円払って観に行くほどではないと判断したのだ。そしてレンタルが出ても棚の前を素通りし、先日ひかりTVで配信されてるのを見つけたときは、さんざん探した失せ物を1年ぶりに見つけた気分だった。正確には公開から2年経ってるけどな。ともかく僕の事情はこの辺でおしまい。

 

 さて、タイトルオチしてる気もするこの映画、内容を一文にすれば「なにかと残念なひとたちが、ゾンビになったガキをボコボコにする映画」である(〇すって書くと凍結喰らうらしいので、すこし控えめな表現にしてみました)。

 「ソウ」の監督、「glee」の脚本。僕的には「なんでだよ」ってツッコミを入れたい制作陣だが、そのおかげでコメディとホラーがいい感じに融合した仕上がりとなっていたと感じる。ゾンビものではあるのだが、見終わった後ひとりでトイレに行けなくなるタイプのホラーとして紹介するほどではなく、ほどよく肩の力を抜いて見られる作品なのではないか、と。

 

 しかし「ふだんから精神健康的にあまり良くないものをある程度摂取している人間からすれば」肩の力を抜いて見られる映画なのだと但し書きしておきたいと思う。

 監督が悪趣味な映画を作ることに定評がある以上、悪趣味にならないはずがないのだ。冒頭からニワトリがチキンナゲットになるまでが描かれ、開始3分と経たずに悪趣味丸出しでさすがに失笑。その他随所にブラックユーモア全開である。ゾンビものらしく人体欠損等も多いが、ブラックユーモアにしてしまったりもする。

 

 ......よく考えてみればゾンビが子供の時点で悪趣味なんですよね(感覚麻痺)。各方面から苦情は来そう......というか絶対来てるでしょアレ。

 R15指定された理由は「グロテスクだから」ってだけじゃなくて、どの方面にもケンカ腰っていうか、パロディやら下ネタやら、なんでもやりたい放題の映画だったからなんだろうって思うよ。

 

  吹き替え版で観たのだけれど、声優陣が無駄に豪華なので楽しかった。ヘタレ主人公浪川、話を聞かない若本。残念な登場人物たちが、グダグダになりながら話を進めていく。誰がいつ脱落してもおかしくはない状況のはずなのに、なんだか緊迫感に欠けるし、観てるこっちまで気が緩む。そういうトラップ(気を抜かせて突然ビビらせに来るやつ)かなと思って警戒していたが、あんまりそんなことはなかった。

 もちろんこれは悪い意味で捉えないで欲しい。ホンモノが観たい人はロメロとか観ればいいと思うよ。僕はロメロこわくて見れないけどな。

 僕はこの映画を、コメディホラーなどとジャンル分けされたもののなかでも、比較的気軽に観れる映画として紹介したいのだ。みんなにおすすめ!みたいなものでは断じてないが、趣味っていうか感性が似たような人にならおすすめしたい。

 需要と供給がね、合致すればいいってことなんですよ。.90分とそこまで長くないし、暇つぶし観てみるのもにでもどうでしょうか、こんなところでまとめにしておこうと思います。.....終盤のコマンドーのパロディは必見だよ.......

 

 さて、記事を上げるタイミングを逃している「1.5回」とか「2.5回」の方を書けと言われそうだ。打ち上げ花火(以下略)のレトリックうんたらって話とか、途中で書いて放置しちゃってることが気がかり。時間を作って書いていきたいです。今回はこのへんで~。